大分県北西部の山間に位置する日田(ひた)市。
かつての幕府直轄領として独特の文化的風土を育んできたこの小都市に、
近年全国のエレクトロニック・ミュージック好事家たちの関心を惹き付けてやまない場所がある。
もともと洋品店として営まれていた建物を全面的に改修し、
完璧な防音構造と良質なサウンドシステムを組み込んで2013年夏にスタートしたCMVCは
「コンテンポラリー・スペース」というその呼び名通り、
既存のクラブやライブ・スペースとは異なった特色あるコンセプトを持ち合わせている。
このスペースはオーナーが同市内に所有する
Soy Studioなるエレクトロニック・ミュージック・スタジオと連動するかたちで運営され、
招聘されるアーティストはただ単にハコでライブを披露するのみにとどまらず、
スタジオでの滞在制作も行えるようになっているという。